朴振(パク・チン)外交部長官は、韓国を訪問中のアメリカのターナー北韓人権問題担当特使と面会し、北韓の人権問題に関する韓米の協力強化に期待すると述べました。
今月13日に就任したばかりのターナー特使は、初の公式日程として16日から韓国を訪問しています。
朴長官は、外交部庁舎でターナー特使と面会し、「北韓の住民たちの基本的な自由が保障されるよう、国際社会と連帯して確かな声を発信していくことが重要だ」と述べました。
そのうえで、ことし4月に開催された韓米首脳会談で両首脳が、北韓の人権の状況改善に向けた協力を表明したことに言及し、「ターナー特使の就任を機に、北韓の人権問題に関する両国間の踏み込んだ協議が行われることを期待する」と述べました。
これを受け、ターナー特使は、「北韓の人権状況の深刻さを考えると、特使として重大な責任感を感じる」としたうえで、「韓国と積極的に協力していく」と述べました。
韓国系アメリカ人のターナー特使は、16日から3日間、韓国に滞在し、政府関係者や市民団体、脱北者、報道陣などと面会し、北韓の人権状況と離散家族の再会などについて議論する予定です。
北韓人権特使は、アメリカ政府の北韓人権問題に対する政策の策定と執行全般に関与する大使レベルのポストで、6年間にわたり空席となっていました。