3年以上仕事に就いていない15歳から29歳の若者のうち、働く気がなく、学校にも通っていない、いわゆる「ニート」が、ことし5月の時点で8万人に上ることがわかりました。
統計庁のまとめによりますと、学校に通っていない15歳から29歳の若者のうち、3年以上働いていない人は21万8000人で、このうち、求職活動や資格試験の準備などもしていない人は、ことし5月の時点で8万人でした。
3年以上働いていない人のうち、何もしていない「ニート」が占める割合は、36.7%に上っています。
この割合は2020年に25.5%だったものが、コロナ禍が深刻化した2021年には34.7%に増え、去年は37.4%へとさらに上昇しています。
労働問題の専門家は、「若者は労働条件が厳しい職業をきらう傾向が強く、求職者が希望する仕事と企業が求める人材との間にミスマッチが起きている。希望する就職先が見つからなかった場合、就職そのものを諦めるケースが多くなっている」と説明しています。