北韓は軍事偵察衛星の3回目の打ち上げを今月中に行うと予告していますが、統一部によりますと、「関連の動向は見られない」ということです。
統一部は、メディアの取材に対して、「北韓北西部の東倉里(トンチャンニ)にある西海(ソヘ)衛星発射場の監視を続けているが、これといった動きは見られない」と話しました。
また、北韓は、今のところ、IMO=国際海事機関に対して、人工衛星の打ち上げに向けて、海上に危険区域を設定するという通告も行っていないということです。
北韓はことし5月と8月に偵察衛星の打ち上げを試みましたが、いずれも失敗し、今月中に3回目の打ち上げを行うとしています。
先月の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とプーチン大統領の首脳会談以降、北韓がロシアから衛星の打ち上げに必要な技術について支援を受け、問題を修正している可能性について、統一部では「確認できるものはない」としています。
現状で、打ち上げに向けた動きが見られないことから、3回目の打ち上げが延期されたのではないかという見方も出ています。
2023年11月28日修正