韓国では、親や祖父母などの命日に、お供え物をして線香を焚く儀式、祭祀(チェサ)を行いますが、韓国の成人男女の半数以上は、今後、儀式を行う意向がないことが分かりました。
儒教の本山である「成均館(ソンギュングァン)」は、全国の成人男女1500人を対象に意識調査を行い、その結果を30日、発表しました。
それによりますと、「今後、祭祀を行う意向がない」と答えた人は55.9%で、半数を超えています。
その理由としては、「家族の会合などの形に簡素化するのが望ましいから」という答えが41.2%で最も多く、続いて「時代の変化により、祭祀は必要なくなった」、「宗教的な理由や信念のため」などの順でした。
「今後も祭祀を行う」と答えた人は44.1%で、その理由として、「先祖を敬うため」、「家族との交流のため」、「親の意思を継ぐため」、「伝統を守るため」などをあげています。
祭祀について、改善が必要な課題としては、「お供え物として準備する料理の簡素化」と答えた人が25%で最も多く、次いで「儀式の簡素化」、「男女による平等な参加」などの順でした。