尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、今月中旬から来月中旬にかけて、アメリカとヨーロッパの3か国を訪れます。
大統領はまず、APEC=アジア太平洋経済協力会議に出席するため、今月15日から4日間の日程で、アメリカのサンフランシスコを訪れます。
APECのCEOサミットで基調演説を行ったあと、首脳会議で2回の演説を行います。
今回のAPECには、中国の習近平国家主席も出席するとみられ、これを機に韓中首脳会談が実現するかどうかに関心が集まっています。
韓中首脳会談の開催について、大統領室は、現時点では未定だとしています。
また、共同通信によりますと、韓国と日本は、尹大統領と岸田総理大臣が17日にスタンフォード大学でそろって講演する方向で調整に入ったということです。
別の消息筋は、APECの期間中に、韓国と日本、そして中国による首脳会談が実現する可能性もあるという見方を示しています。
尹大統領は18日にアメリカから帰国したあと、20日からイギリスとフランスを歴訪します。
20日から23日まで、チャールズ国王の招きで国賓としてイギリスを訪れたあと、フランスのパリに移動し、24日までの滞在中、2030年の万博を釜山で開催するための誘致活動を行う予定です。
2030年の万博の開催地は、28日にパリで開かれるBIE=博覧会国際事務局の総会で決まります。
そして、来月12日と13日には、ウィレム・アレクサンダー国王の招きでオランダを国賓として訪問します。
今回のアメリカとヨーロッパ3か国の訪問には、金建希(キム・ゴニ)夫人も同行します。
一方、尹大統領は8日、ソウルでイタリアのマッタレッラ大統領と会談し、水素や人工知能などの先端技術と宇宙分野での協力で、それぞれ覚書を結びました。