ソウルの地下鉄を運営するソウル交通公社は、巨額の赤字を抱えるなか、人員の削減を進めていますが、これに反対する労働組合が、9日からストライキに入りました。ストは翌10日まで続く見込みです。
ソウル交通公社は、年間1兆ウォン程度の赤字となっている財政問題を解決する方法として、2026年までに人員を13.5%削減することを発表しています。
この人員削減案の撤回を求めて、ソウル交通公社の労働組合は、スト前日の8日の夜まで会社側と話し合いを続けましたが、交渉は決裂しました。
今回のストは9日の午前9時から10日の午後6時までの予定です。
スト直前の通勤ラッシュの時間帯は、通常通りに運行され、大きな混乱は生じませんでした。
9日の夕方の通勤ラッシュの時間帯には、地下鉄の運行本数が通常より1割以上減り、混雑が予想されます。
このため、ソウルの地下鉄の一部路線をソウル交通公社と共同で運営する韓国鉄道公社コレールが、臨時列車による増便を行うほか、ソウル市は、通勤時間帯のバスを増便することにしています。