朴振(パク・チン)外交部長官は、アメリカのブリンケン国務長官と会談し、北韓の核やミサイルによる脅威、そして北韓とロシアの軍事協力など、安全保障上の懸案について議論しました。
朴長官と韓国を訪問中のブリンケン長官は9日、ソウルの外交部庁舎で1時間ほど会談したあと、共同記者会見を行いました。
双方は、韓半島情勢をめぐって、北韓の核の脅威に対抗するための拡大抑止力を強化するため、緊密に協力していくことで合意しました。
また、北韓とロシアの間で軍事協力の動きがみられることについて、深い懸念を示すとともに、明白な安保理決議違反だと指摘したうえで、ロシアに対する圧力を強化する方策を模索したと明らかにしました。
ブリンケン長官は、北韓の核やミサイルによる脅威と関連して、中国とすでに何度か議論を行ったと明らかにしたうえで、中国が北韓に対して建設的な役割を果たすべきだと述べました。
韓国とアメリカは、日本も加えた3か国の協力も強化していく方針で、適切な時期に3か国の外相会談を行う計画だと明らかにしました。
一方、韓国とアメリカは、今月13日にソウルで定例の安全保障協議を開く予定で、これに合わせて韓日米3か国の国防相が会談する方向で調整が進められています。