韓国に2つある労働組合の全国組織は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対して、労働者によるストライキの権利を保護するための法律、いわゆる「黄色の封筒法」に拒否権を行使しないことを求め、それぞれソウルで大規模な集会を行うと予告しました。
警察が10日、明らかにしたところによりますと、民主労総=全国民主労働組合総連盟と韓国労総=韓国労働組合総連盟は、それぞれ11日の午後に集会を行う予定です。
集会では、民主労総は尹政権の退陣を、韓国労総は尹大統領に対して「黄色の封筒法」に対する拒否権を行使しないことを求めるということです。
集会の規模として警察に申告された人数は、民主労総が3万5000人、韓国労総は6万人ですが、労働組合の関係者によりますと、民主労総は20万人、韓国労総は10万人の集結を目指しているということです。
これに対し警察は、全国160の部隊から合わせて1万人あまりを動員し、ソウルの中心地で行われる集会での偶発的な衝突などに備える計画です。
警察は、集会の参加者が事前に申告した範囲を超えて道路を占拠した場合や、警察官に対する暴行など違法行為を行った場合、厳重に対応する方針だと明らかにしています。