暖房などによって大気汚染物質の排出が増える冬のあいだ、全体の汚染物質の排出量を抑えるため、政府は、老朽化したディーゼル車などの通行を規制する地域を拡大することにしました。
政府は24日、大気汚染物質に関する特別対策委員会を開き、「PM2.5の季節管理制度」の実施計画を策定しました。
この制度は、毎年、季節的な要因により大気中のPM2.5の濃度が高くなる12月から 3月にかけて実施されています。
ことしの対策の中心となるのは、老朽化したディーゼル車などの通行を規制する地域を、これまでの首都圏と、釜山(プサン)、大邱(テグ)に加え、大田(テジョン)、光州(クァンジュ)、蔚山(ウルサン)、世宗(セジョン)の、合わせて7つの地域に拡大することです。
さらに、最大で15基の火力発電所の運転も停止される見通しです。
こうした対策によって、政府は、ことしの冬のPM2.5などの排出量を、去年より2.3%減らすことを目標にしています。