尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が新しい憲法裁判所長に指名していた保守派の李悰錫(イ・ジョンソク)氏の任命案が、国会で可決されました。
国会は先月30日の本会議で李氏の任命同意案を可決し、尹大統領は同じ日にこれを承認しました。
李氏は、中道系と革新系の裁判官が多数を占めるいまの憲法裁判所で、もっとも保守色の濃い人物とされています。
また、尹大統領とはソウル大学法学部の同期でもあります。
李氏は2018年に、与党「国民の力」の前身、「自由韓国党」の推薦で憲法裁判官に任命され、憲法裁判官としての残りの任期は、来年10月までです。
憲法裁判所では、所長の任期も裁判官と同じく6年ですが、これまで所長に任命された裁判官は、慣例として、元の裁判官としての任期が終了すると同時に退任していて、李氏の場合、この慣例に従うと憲法裁判所長を1年足らずで辞めることになります。