韓国の大学教授が選ぶ今年の四字熟語は、「私利私欲に目がくらんで、道義を忘れる」という意味の「見利忘義」に決まりました。
全国の教授らで作る団体が発行する「教授新聞」は10日、大学教授1315人を対象に調査した結果、今年の四字熟語として5つの候補のうち、「見利忘義」が30.1%を得票し、1位になったと発表しました。
教授新聞の委員らは毎年、年末にその年の世相を表す四字熟語をあらかじめ複数ピックアップしたうえで、全国の大学教授による投票を行っています。
候補となる四字熟語は、通常、人々の行いを批判し戒めるものが挙げられています。
委員を務める全北(チョンブク)大学の金炳基(キム・ビョンギ)名誉教授は、「見利忘義」について、「韓国の政治家は、正しい道よりも、自分の陣営の利益を重視している。出世と権力という利益を得るために、自分の陣営に有利な政策を立案し、施行したと思われる例が少なくない」と指摘しています。
投票結果の2位は、25.5%が選んだ「盗っ人たけだけしい」という意味の「賊反荷杖」で、3位は24.6%が選んだ「才能のないのにあるかのように見せかけること」を意味する「濫竽充数」でした。