総選挙まで4か月を切るなか、与党「国民の力」の金起炫（キム・ギヒョン）代表は、党内の混乱が収まらないことに対する責任を取って辞任しました。  

金代表は13日に、SNSを通じて「今日をもって『国民の力』の代表から退く」と発表しました。

金代表をめぐっては、総選挙の前哨戦として注目された、ことし10月のソウル市江西（カンソ）区の区長を選ぶ補欠選挙で、「国民の力」の公認候補が最大野党「共に民主党」の候補に大きな票差で敗北して以降、執行部のリーダーとしての責任を問う声が上がっていました。

さらに、党の体制を刷新するために立ち上げた「革新委員会」との対立や、依然として低迷する党の支持率なども重なり、進退に関する決断を迫られていました。
 
金代表はSNSで、「尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権の成功と総選挙での『国民の力』の勝利は、歴史と時代の切迫した要求であり、自らの責任を果たしたい。就任から9か月間、一生懸命、取り組んできたが、使命をまっとうせず退くことになり、申し訳ない」と語りました。
 
また、「『国民の力』が立たされている現在の状況は、代表を務めた私の責任だ。これ以上、私の進退をめぐって党が分裂してはならない」として、国民の信頼を得るために力を合わせるよう、党員に呼びかけました。