韓国の徴兵制度では、兵役に就くにあたり身体的条件が設定されていますが、この条件が変更される見込みで、これまでは入隊する代わりに警察や消防署などで社会服務要員として勤務していた肥満や低体重の人も、軍隊に入ることになりそうです。
国防部は、入隊の可否を判断する際、肥満や低体重の判定に用いるBMIの数値を基準としていますが、この基準を変更する内容の改正法案について、パブリックコメントを開始したと発表しました。
通常BMIが18.4以下は低体重、35から39.9までは高度肥満、40以上は超高度肥満に分類されます。
改正案では、入隊不可と判定する基準の下限をいまの16から15に下げ、上限は35から40に引き上げました。
これまで、BMIが35から39.9までの高度肥満の人は、社会服務要員として勤務する4級判定を受けていましたが、パブリックコメントを経て改正案が閣議決定されれば、3級の判定を受け、軍隊に入ることになります。
このほか、視力やへん平足の判定基準も緩和されます。
国防部の報道官は、兵役対象者の不足が今回の改正の背景にあるかという質問に対して、「そのように捉えることもできるだろう。ただ、BMIによる判定基準を緩和しても、正常に兵役の義務を果たせるということを確認している」と説明しました。