ソウルにある朝鮮時代の王宮「景福宮(キョンボックン)」の壁にスプレーで落書きがされた事件と関連し、警察は容疑者を2人と推定して捜査を進めています。
ソウル鐘路(チョンノ)警察署は、事件現場周辺の防犯カメラを分析した結果、スプレーで落書きした容疑者が2人であることが確認されたと発表しました。
警察は16日午前2時20分ごろ、景福宮の壁にスプレーで落書きがされているとの通報を受け、捜査を進めていました。
景福宮西側の迎秋門(ヨンチュムン)と、国立古宮博物館周辺の壁などに「映画無料」という言葉とともに、映画やドラマを違法に共有するサイトのアドレスとみられる文字が書かれていました。落書きは、およそ44メートルに及びます。
文化財庁によりますと、化学薬品やレーザーなど、さまざまな方法を用いて落書きの消去作業を行う計画だということですが、作業には少なくとも1週間かかるということです。
今回の事件について、文化財庁は、「文化財保護法上の禁止行為や無許可行為などの罪に当たるとみている」としたうえで、落書きを行った人を「文化財保護法に従って厳しく処罰する」と説明しました。
文化財保護法によりますと、指定文化財に無断で変更を加えたり、保存に影響を与える懸念がある行為をした場合、5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金に処されます。
2023年12月20日修正