国防部は、治安状況が悪化している紅海で、航行の自由が保障されるようさまざまな支援策を検討していることを明らかにしました。
紅海では、イエメンの反政府勢力・フーシ派がガザ地区のイスラム組織ハマスとの連帯を掲げて、航行する船舶への攻撃を繰り返していて、これまでに紅海を航行していた10隻あまりが攻撃や威嚇を受けています。
フーシ派は、自分たちのこうした攻撃は、ハマスに対するイスラエルの攻撃への報復だと主張しています。
フーシ派とハマスはいずれもイスラム武装組織で、地域の大国であるイランの支援を受けています。
中東を訪れていたアメリカのオースティン国防長官は、現地時間の19日、フーシ派による攻撃への対策について協議するため、同盟国などとオンラインの閣僚級会合を開いて対応を協議しました。
韓国からは、国防部の国防政策室長が出席しました。
オースティン長官は会議で、「国際社会の団結した対応が求められる、前例のない挑戦に直面している」としたうえで、各国の出席者に「繁栄の守護者作戦」と名付けた安全確保の取り組みに加わるよう呼びかけました。
国防部の報道官は定例の会見で、韓国海軍の青海(チョンヘ)部隊を派遣する可能性について、「この地域で航行の自由が保障されるべきだという共通の認識にもとづいて、韓国の国益と国が置かれている立場などを考慮し、どのような支援や貢献が必要かを、関係省庁で協議し検討する」と述べました。