ソウルにある朝鮮時代の王宮「景福宮(キョンボックン)」では、今月中旬に壁にスプレーによる落書きが行われたあと、消去作業が行われていますが、作業は今月中に終わり、壁は、来年1月4日に再公開される見通しです。
消去作業は、国立古宮博物館や国立文化財研究院などに所属する専門家20人によって行われています。
文化財庁によりますと、消去作業と専門家による確認は今月29日にまでに終了する見通しで、来年1月4日に、壁を再公開するということです。
文化財庁は、今回の事件を機に、景福宮の周囲のパトロールを増やすほか、防犯カメラを増設し、監視を強化する方針です。
また、再発防止などの総合対策をまとめ、壁の再公開に合わせて発表する計画です。
さらに、国家遺産に落書きをする行為が文化財保護法に違反する犯罪だという事実を周知するため、情報発信にも力を入れる方針だということです。