最大野党「共に民主党」の議員3人が、李在明(イ・ジェミョン)代表に反発して、離党しました。この3人は、新党を結成する意向も示しています。さらに、与野党の元代表がともに政界再編の必要性を強調していることから、現在の二大政党に加え、第3勢力が出現する可能性が高まっています。
「共に民主党」では、去年11月に、李在明代表に反発する議員4人が、党内の改革を掲げて新しいグループを立ち上げ、去年12月に、李代表の辞任などを求めました。
このグループに所属する4人のうち3人が、10日、国会で記者会見を開き、離党を発表しました。
3人の議員は、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に反対する世論が60%だが、民主党を支持する世論は、その半分に過ぎない」としたうえで、「李在明中心の団結を訴えても、尹政権を審判できない」と強調しました。
さらに、「新たな価値とビジョン、政策を提示する政党が必要だ」として、近く新党設立について発表すると明らかにしました。
一方、先の文在寅(ムン・ジェイン)政権で国務総理を務めた、最大野党「共に民主党」の元代表、李洛淵(イ・ナギョン)氏や、与党「国民の力」の元代表、李俊錫(イ・ジュンソク)氏は、ともに、二大政党による対立の構図を批判している政治家が連帯する可能性を示唆していて、4月の総選挙に向けて、第3の勢力が出現する可能性が高まっています。