違法薬物を使用した疑いで取り調べを受けていた俳優のイ・ソンギュンさんが先月末に自ら命を絶ったことをめぐっては、イさんへの警察の捜査が非公開で進められていたにもかかわらず、捜査内容がメディアで報じられたことについて、捜査情報が流出した可能性が指摘されていて、捜査を担当した警察とは違う地域の警察が事実関係を調べています。
京畿(キョンギ)南部警察庁は18日、イ・ソンギュンさんの事件を担当していた仁川(インチョン)警察庁からの情報流出の有無と、流出した場合はその経緯について、捜査を開始したと明らかにしました。
流出の疑いが持たれている警察署が独自に捜査を行った場合、公正性が担保できないという理由から、隣接する警察署が捜査することになったということです。
イ・ソンギュンさんは、違法薬物を使用した疑いで去年10月から警察の取り調べを受けていましたが、先月27日、ソウル市の公園の近くで停車中の車内で、遺体で見つかっています。
イ・ソンギュンさんが出演した映画「パラサイト 半地下の家族」を手掛けたポン・ジュノ監督など、文化芸術関係者で作る団体は、今月12日に声明を発表し、イ・ソンギュンさんの死に関する真相究明を求めました。