今月18日から1週間、ドイツとデンマークを訪問することになっていた尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の予定が延期されました。また、大統領室は、日本の岸田総理大臣が訪韓を検討しているという日本メディアの報道を否定しました。 

ドイツとデンマークへの訪問の延期について、大統領室は、国内の政策課題などを検討し、相手国側とも協議した結果の判断だとしています。 

延期の理由について、大統領室の関係者は、医師不足の解消に向けて、政府が大学の医学部の定員を拡大する方針を決めたことをうけ、医師などがストライキを行う構えを見せていることや、北韓による挑発が相次いでいるなか、国民の生活と安全保障の状況を改善させることに集中するためだと話しています。

また、大統領が海外を訪問する際は、通常、金建希（キム·ゴニ）夫人も同行しますが、去年の末に夫人の収賄疑惑が浮上してから公の場に姿を見せていない夫人に対して、再び国民の関心が集まる可能性があることから、これを避けるために歴訪を延期したという見方も一部で出ています。

一方、日本のメディアが、岸田総理大臣が来月、訪韓を検討していると報じたことについて、大統領室の関係者は、「訪韓に向け進められている準備はない」と明らかにしました。 

日本のフジテレビは14日、岸田総理大臣が、来月、ソウルで行われるアメリカメジャーリーグの開幕戦に合わせて韓国を訪問し、尹大統領と首脳会談を行うことを検討していると報じています。