偽物の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の姿が登場する、いわゆる「ディープフェイク映像」がソーシャルメディアで拡散していることについて、大統領室は、厳しく対応する方針を明らかにしました。
問題の映像は長さが46秒で、タイトルは「仮想で作った尹大統領による良心の告白」とされていました。
映像には、尹大統領のように見える人物が、「私、尹錫悦は常識から外れたイデオロギーにこだわり、大韓民国を壊し、国民を苦痛に陥れた」と話す場面が含まれています。
また、「無能で腐敗した尹錫悦政権は、特権と反則、不正と腐敗を日常化した」とも述べています。
これに対し、大統領室の報道官は、今月23日の定例会見で、「元の映像に仮想だという表示があっても、この部分を削除した映像がオンラインで拡散していて、必ず根絶しなければならない」と述べ、「大統領室は、今後もこのような虚偽の映像に対しては厳しく対応する方針だ」と強調しました。
その上で、「総選挙を前にして虚偽の映像が拡散しないよう、社会全体が協力することを期待する」と述べました。
放送通信審議委員会は23日、緊急で対策会議を開き、「TikTok」などのソーシャルメディアに掲載された尹大統領の虚偽映像を削除する措置を満場一致で決定しました。