芸術・体育分野で優秀な成績を収めた人の兵役義務を免除する制度について、兵務庁は廃止する方向で検討を進めています。
現行の兵役特例制度では、オリンピックのメダリストに加え、アジア大会の金メダリスト、そして国際芸術コンクールで入賞した人について、国際社会における韓国の評価を高めることに貢献したとして、基本的に兵役が免除されますが、公平性の面からこの制度を廃止すべきだとの指摘が以前からありました。
兵務庁の関係者は2日、「この制度は、国際大会で良い成果を出すことが国の地位を高めることにつながった時代に作られたもので、今は国民の意識も変化している」と述べ、人気グループBTSのメンバーが兵役に就いたことは、兵役義務の公正性を保つ面で前向きな影響を及ぼしたと評価しました。
BTSのメンバーの兵役をめぐっては、国威発揚に貢献したという理由から、免除すべきとの議論がありましたが、特例基準の変更には至らず、現在メンバー全員が兵役に就いています。
兵務庁は、国防部など、関係省庁が参加する作業部会を立ち上げ、制度の修正案をことし中に発表する計画です。