韓国でもっとも権威のある大衆文化の賞、「百想(ペクサン)芸術大賞」で、映画部門の大賞は、「ソウルの春」を演出したキム・ソンス監督、テレビ部門の大賞は世界的ヒットとなった「ムービング」が受賞しました。
百想芸術大賞は、1965年に、テレビ、映画、演劇部門の制作スタッフや出演者の士気を高めるために設けられ、ことしで60回となります。
ことしの授賞式は、7日に行われました。
監督賞や作品賞などいくつかの部門にわかれていますが、最高の賞である大賞は、作品自体が取ることもあれば、監督や俳優などが受賞するなど、その年によって受賞者が異なります。
映画部門のことしの大賞は、「ソウルの春」を演出したキム・ソンス監督に贈られました。
1970年代の終わりにソウルで起きた軍事クーデターをモチーフに制作された映画「ソウルの春」は去年の暮、観客動員数が1000万人を突破しました。
「ソウルの春」は、作品賞と男性最優秀演技賞も受賞し、3冠に輝きました。
テレビ部門のことしの大賞は、ディズニープラスで配信された「ムービング」が受賞しました。
「ムービング」は、超能力を隠して生活する子どもたちと、過去の秘密を抱える親たちのストーリーを描いたウェブ漫画原作のドラマシリーズで、2022年のNetflixシリーズ「イカゲーム」に続いて、配信コンテンツとしては2回目の大賞受賞となりました。
「ムービング」も、脚本賞、男性新人俳優賞を受賞し、3冠に輝きました。