きょう5月15日は、旧暦4月8日で、お釈迦様の誕生日です。韓国では国民の祝日で、全国各地の寺院では、釈迦の誕生を祝う法要が行われました。
このうちソウル中心部にある曹渓(チョゲ)寺の法要には、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領をはじめ、各党の代表やソウル市長、宗教界の関係者、信者ら1万人あまりが出席しました。
尹大統領は、「お釈迦様の教えを胸に刻んで、助けを必要とする方々の手を握り、国民の生活を豊かにして幸せを実現する」と述べました。
このほか、全国各地の2万あまりの寺院では、釈迦の誕生を祝う灌仏の儀式が行われ、小雨が降るなか、多くの信者が参拝しました。
これに先立って、11日には、伝統的な仏教行事、燃灯会(ねんとうえ)がソウルで行われました。
韓国仏教の最大の祭典とも言われる燃灯会は、釈迦の誕生日に仏様に灯明(とうみょう)を供えるという高麗時代から続く仏教行事で、ユネスコ=国連教育科学文化機関の無形文化遺産に登録されています。
一番の見どころは、韓国語で「ヨンドゥン」と呼ばれる提灯を持ってソウルの中心部を練り歩くパレードで、ことしは5万人が参加しました。