アメリカやヨーロッパの大学で、イスラエルによるパレスチナのガザ地区への攻撃に反対するデモが続くなか、ソウルの大学でも抗議活動が行われています。
ソウル大学、延世(ヨンセ)大学、高麗(コリョ)大学、韓国外国語大学、ソウル市立大学などのパレスチナを支持する学生でつくる団体は、15日の午後、ソウル市内で市民団体「パレスチナ人と連帯する人々」とともに、イスラエルを非難するデモを行いました。
デモには、韓国だけでなく、パレスチナやウズベキスタンなどの国籍を持つ大学生と市民100人あまりが参加し、「虐殺を止めろ」と叫びながら1.5キロの区間を行進しました。
抗議デモは大学のキャンパス内でも行われています。
ソウル大学のパレスチナ連帯サークルは、前日の14日に、「ガザ地区の虐殺戦争に反対する」、「攻撃を直ちに止めろ」などと叫びながら校内で行進しました。
ソウル大学は、テルアビブ大学やヘブライ大学と交流がありますが、デモを行った学生たちは、こうした大学がイスラエルに武器を提供するなどパレスチナ人の抑圧に加わっているとして、交流の停止を求めました。
この日は、延世大学と高麗大学でも、校門の前で集会や行進が行われました。
一方、これらの大学の掲示板には、「メンバーの顔ぶれを見ると、団体の政治的立場が明確だ」といった意見や、「反米のために連帯するべきではない」など、否定的な声も寄せられています。