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社会

医学部定員拡大の執行停止 ソウル高裁認めず 増員に拍車か

Write: 2024-05-17 11:28:22Update: 2024-05-17 15:16:24

医学部定員拡大の執行停止 ソウル高裁認めず 増員に拍車か

Photo : KBS News

政府が進める医学部の定員拡大をめぐって、医療界側が執行停止の仮処分を求めた抗告審で、ソウル高等裁判所は申請を認めないと決定しました。
今後、政府の増員の手続きに拍車がかかるものとみられます。 
 
ソウル高等裁判所は16日、医学部の関係者や医学部への進学を希望する受験生などが、来年度の医学部定員を2000人増員する政府の計画について、その執行停止を求めて申し立てた仮処分申請を認めないとする判決を出しました。
 
今月3日の一審判決では、申請者全員を法律上保護できる利害関係はないとして申請を却下しましたが、控訴審では「『医大生』に限って、定員が増えることにより、十分に教育を受けることができるかが懸念される」として、学習権の侵害を理由に利害関係が認められるとしました。
 
一方、医学部教授や研修医、受験生の申請は、利害関係が認められないとして、一審と同じく却下しました。
 
その上で、裁判所は、「医学部定員拡大を停止することにより、地域医療の回復など、公共の福祉に重大な影響を及ぼす恐れがある」として、医大生らの申し立てに控訴棄却の決定をしました。
 
医療界側はこれを不服として大法院に再抗告する方針です。
 
これに先立ち、控訴審を担当した裁判所は政府に対し、裁判所の判断が出されるまで増員の承認を保留してほしいと要請し、政府側に提出を求めた2000人増員の根拠となる関連資料の検討を行ってきました。

今回の判決で、政府が進めている医学部定員拡大の方針は事実上確定するものと見られます。
 
各大学は、今月末までに来年度の医学部定員を最終的に確定しなければなりませんが、医療界側の再抗告が行われる場合、大法院の判決が出されるまでは時間がかかるものとみられ、手続き的に間に合わないためです。

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