韓国では、交際相手に暴力をふるったとして警察に逮捕されたあと、勾留される割合が、この5年間で2%あまりと、極めて低い水準であることがわかりました。
警察庁のまとめによりますと、いわゆる「デートDV」の容疑で逮捕された人の数は、この5年間で、合わせて5万6079人ですが、このうち勾留された人は1242人で、その割合は2.2%と、極めて低くなっています。
暴行や恐喝は、被害者が告訴しなければ起訴できない親告罪に当たり、デートDVの場合、被害者が加害者に対する処罰を求めないことが多いと警察は説明しています。
また、被害者が加害者からの報復を恐れて、処罰を望まないケースが多いことも背景にあるとみられます。
韓国では、先月1日に、慶尚南道(キョンサンナムド)巨済(コジェ)市で、20代の男が元恋人に暴行を加え死なせた事件が起きたほか、今月6日には、男が交際相手の女性を刃物で刺して死なせた事件が発生するなど、デートDVによる死亡事件が相次いでいます。