Photo : Korean Central TV Capture
北韓が、韓半島東の海、東海(トンヘ)に向けて、弾道ミサイルを10数発、発射しました。
韓国軍の合同参謀本部は、北韓が30日午前6時14分ごろ、首都、平壌(ピョンヤン)近郊の順安(スナン)付近から、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を10発余り、東海に向けて発射したと発表しました。
飛行距離は350キロあまりで、韓国軍は、アメリカや日本と情報を緊密に共有し、詳しい分析を進めているとしています。
日本の海上保安庁によりますと、発射されたものは、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したとみられるということです。
北韓は、今月17日に短距離弾道ミサイルを発射したほか、27日には弾道ミサイル技術を使用したロケットによる軍事偵察衛星の打ち上げに失敗していて、弾道ミサイルなどを発射したのは、ことし7回目です。
また、28日から29日にかけて、韓国の各地で、北韓が汚物などをぶら下げて飛ばした風船が発見されています。
これは今月上旬に脱北者の団体が韓国側から北韓に向けて、金正恩(キム・ジョンウン)体制を批判するビラを飛ばしたことへの北韓の対抗措置とみられます。
金国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長は29日、談話を発表し、韓国に向けて飛ばした風船は「表現の自由」だとしたうえで、「今後、韓国が北韓に向けて飛ばす汚物に数十倍の量で対抗する」と威嚇しました。