韓国、日本、アメリカの防衛相はシンガポールで会談し、核やミサイルの開発を続ける北韓への抑止力を高めるため、陸海空にまたがる新たな共同訓練をことしの夏に実施することで一致しました。
韓日米3か国の防衛相は2日、シンガポールで会談し、北韓情勢などについて意見を交わしたうえで、ことしの夏に陸海空など複数の防衛領域にまたがる共同訓練「フリーダム・エッジ」を初めて実施することで合意しました。
これまで海または空など一つの防衛領域で行われていた訓練を、陸海空に拡大し、定例化するということで、3か国の軍事協力がさらに加速するものとみられます。
会談ではまた、去年8月の韓日米首脳会談での合意にもとづく3か国の安全保障協力について、履行状況を確認するとともに、域内の安定と北韓の完全な非核化の達成に向けて、引き続き連携していくことで一致しました。
さらに、国防相による会談など高官級協議を定例化するほか、情報共有や共同訓練などを含む安全保障協力を制度化することで一致しました。
韓国と日本は、両国間の軍事協力の足かせとなっていた2018年の自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題をめぐり、前日の1日に行われた2国間の国防相会談で再発防止策で合意したことから、今後、アメリカを含めた3か国の軍事協力にも拍車がかかるものとみられます。