ソウルのマンションを現金で購入ために貯蓄をする場合、貯蓄に回せる資金が20代から一生変わらないことを前提とすると、購入まで86年かかることがわかりました。10年前の試算と比べて倍以上かかることになり、不動産の購入がより難しくなっている現状が浮き彫りになっています。
労働組合の2大全国組織の一つ、全国民主労働組合総連盟の研究所が、統計庁の資料やKB不動産の統計などをもとに3日まとめた報告書によりますと、29歳以下の世帯の平均年収は、去年、4123万ウォンで、支出などを差し引いた「貯蓄可能額」は1389万ウォンでした。
去年のソウルのマンションの平均価格はおよそ12億ウォンで、現金でソウルのマンションを購入するには、20代の貯蓄可能額を全額貯金するとした場合、86.4年かかる計算になります。
住宅価格の上昇が著しかった2021年の92.8年と比べるとやや短くなりましたが、10年前の2014年の39.5年に比べると2倍以上長くなっています。
報告書は、住宅価格の上昇が進むなか、今の若者世代と他の世代との間で資産の不平等が深刻化していると指摘しています。