韓国とアフリカ諸国の首脳会議が4日、ソウル近郊で開幕し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、韓国とアフリカが共に成長していく重要性を強調し、アフリカ諸国に対するODA=政府開発援助の規模をおよそ100億ドルに拡大する方針を明らかにしました。
尹大統領は4日午前、京畿道(キョンギド)で開かれた韓国・アフリカ首脳会議の開会式に参加し、アフリカのダイナミズムや豊富な資源に、韓国の先端技術とノウハウを融合させ、ともに成長すべきだとして、「共同成長」の重要性を強調しました。
また、アフリカとの協力を促進するため、アフリカ諸国に対するODAを2030年までに100億ドルの水準に拡大するほか、アフリカへの輸出や投資を拡大する韓国企業に合計140億ドル規模の融資を行うと明らかにしました。
さらに、協力強化の一環として、韓国が、戦後、援助を受ける側から援助を行う側に成長する過程で得たノウハウをアフリカ諸国と共有する方針です。
韓国・アフリカ首脳会議は、尹政権発足以降、韓国で開かれる最大規模の多国間の首脳会議で、アフリカ諸国48か国が参加しています。
尹大統領は4日、すべての国が参加する本会議に出席するほか、4か国のトップと個別に首脳会談を行います。
また、5日には、財界のリーダーらが参加する韓国・アフリカ・ビジネスサミットが開かれます。