韓国とアフリカ諸国の首脳会議の本会議が4日午後に閉会しました。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とアフリカ連合(AU)議長を務めるモーリタニアのモハメド・ウルド・ガズワニ大統領はメディアに対して、韓国とアフリカがともに成長するための協力策を盛り込んだ共同宣言を採択したと発表しました。
韓国・アフリカ首脳会議の本会議は4日午前、ソウル近郊の京畿道(キョンギド)で「ともにつくる未来」というテーマで行われ、「共同成長」をキーワードに韓国とアフリカ諸国が経済やグローバルな課題など、多方面で協力していくことで合意しました。
具体的には、世界の鉱物資源の30%を保有するアフリカ諸国と韓国が鉱物のサプライチェーンについて話し合う協議体を発足させることで合意しました。
また、アフリカにおける道路や鉄道、港湾などを建設する大規模なインフラ工事に韓国企業を積極的に参画させることで一致し、そのための経済パートナーシップ協定を締結することにしました。
さらに、アフリカ諸国に対するODA=政府開発援助の規模を2030年までに100億ドルの水準に拡大するほか、アフリカへの輸出や投資を拡大する韓国企業にあわせて140億ドル規模の融資を行うことにしています。
韓国・アフリカ首脳会議は、尹政権発足以降、韓国で開かれる最大規模の多国間の首脳会議で、アフリカ諸国48か国が参加しています。
韓国・アフリカ首脳会議は、翌5日に、財界のリーダーらが参加するビジネスサミットを最後に幕を下ろします。