ことし4月の総選挙で当選した国会議員による新しい国会の初めての本会議が開かれましたが、与党議員が全員出席せず、史上初めて野党だけでの開会となりました。
新しい国会の初めての本会議が5日、国会議長らを選出するために開かれました。
新しい国会は300議席のうち、最大野党「共に民主党」が171議席と過半数を占め、与党「国民の力」が108議席となっています。
本会議を4時間後に控えて、与野党は国会常任委員会のトップを配分するための交渉を行いましたが、交渉は難航し、合意に至りませんでした。
与党は、交渉がまだ終わっていないとして本会議に出席せず、野党だけでの開会となりました。
韓国初の国会議員選挙で選ばれた国会議員による第1代国会が1948年5月に開会して以来、野党だけで国会が開会したのは、初めてです。
本会議には、与党をのぞく、共に民主党、祖国革新党、改革新党など、野党議員192人全員が出席し、国会議長には「共に民主党」から禹元植(ウ・ウォンシク)国会議員、与野党から1人ずつ選ぶ国会副議長には「共に民主党」の李学永(イ・ハギョン)議員がそれぞれ選ばれました。
のこりの国会副議長1人は、「国民の力」が候補者を指名することになっていますが、「国民の力」は、国会常任委員会に関する交渉がまだ終わっていないとして指名しませんでした。
「国民の力」は5日午後、与野党の合意なしに野党が一方的に本会議を招集したことに強く反発し、国会本会議場前で集会を行いました。