韓国のネット通販最大手の「クーパン」が、プライベートブランド商品が目立つよう商品のランキングを不正に操作したとして、公正取引委員会は、罰金1400億ウォンをおよそ160億1800万円を科しました。クーパンは不当な制裁だとして反発しています。
公正取引委員会は、消費者が商品を購入する際に参考にする売れ筋ランキングについて、クーパンがプライベートブランド商品などを上位に掲載するために、2019年からアルゴリズムを操作していたとする調査結果を発表しました。
公正取引委員会によりますと、ランキングの操作によって上位に掲載された商品の売上は、ランキングの操作が行われる前と比べて76%増加したということです。
また、自社ブランドの商品のランキングを上げるために、2000人を超える従業員に対して高評価のレビューを書き込むよう指示したということです。
公正取引委員会は、クーパンのこうした不正行為が、消費者の合理的な選択や、クーパンを通じて商品を販売する外部業者の公正な競争を阻害したと指摘し、クーパンと子会社に対して、業務改善命令を出すとともに、1400億ウォンの罰金を科したほか、検察に告発するとしています。
クーパンは、不当な制裁だとして、裁判所の判断を仰ぐ方針を明らかにしました。