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韓半島

北は「同盟」、ロシアは「新たなレベル」 朝ロ新条約 

Write: 2024-06-20 11:17:45Update: 2024-06-20 11:18:21

北は「同盟」、ロシアは「新たなレベル」 朝ロ新条約 

Photo : YONHAP News

24年ぶりに北韓を公式訪問したロシアのプーチン大統領は19日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と首脳会談を行い、包括的戦略パートナーシップ条約を結びました。 
 
プーチン大統領と金委員長は19日午後、双方の閣僚も同席する拡大会談に続き、2時間あまりにわたる首脳会談を行って、包括的戦略パートナーシップ条約を結ぶことで合意し、条約に署名しました。
 
これについて北韓は、両国関係が「同盟」の関係に格上げされたと評価しました。
 
条約の焦点は、北韓とロシアのどちらかが外国から侵略された場合、互いに支援するという点です。
 
同じ内容の条約は、1961年に旧ソビエトとの間でも結ばれ、有事に一方が外国から攻撃を受けた場合にもう一方が軍事支援を行う自動介入条項が明記されていたものの、ソビエト崩壊後の1996年に効力が失われています。このため、これまでの「友好協力相互援助条約」に代わって、ロシアからの軍事支援の可能性を開いたものと考えられます。
 
韓国政府の高官は、「自動的な軍事介入を決めたものではない」としたうえで、「仮想のシナリオについて合意したものだ」とコメントしています。
 
ただ、懸念されるのは、ロ朝が軍事分野で協力することを明確にした点です。
 
実際に今回の拡大会談には、ロシア側から国防長官のほか、防衛産業担当の国防次官、宇宙開発全般を担当する国営企業である宇宙開発公社の社長も同席していました。
 
プーチン大統領は、「政治的な思惑による制裁に対抗する」と述べていて、西側の統制を受けない経済・貿易分野でも連携をさらに深めていくものとみられます。
 
また金正恩委員長は両国関係を「同盟」と呼びましたが、プーチン大統領はロシアと韓国との関係を意識して、「新たなレベル」という表現にとどめたものとみられています。

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