次の駐日韓国大使に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の外交ブレーンとして知られている、外交部傘下のシンクタンク「国立外交院」の朴喆熙(パク・チョルヒ)院長が内定したことがわかりました。
現在の尹徳敏(ユン・ドクミン)大使の後任で、尹錫悦政権発足後は2人目の駐日大使となります。
政府高官によりますと、政府は、外交使節を派遣する際に相手国の同意を求める「アグレマン」を日本政府に要請していて、日本政府の同意を得られれば、朴院長は、来月にも赴任する見通しです。
朴院長は、2004年からソウル大学国際大学院長を長年務めたほか、東京大学特任教授やソウル大学日本研究所長などを歴任し、日本の政治・外交にも詳しく、日本の政界にも幅広い人脈を持つとされています。
おととしの大統領選挙では、尹大統領の陣営で対日外交政策の基本的な方向性を定めるアドバイザーとして加わり、尹政権がおととし5月に発足する前に、日本に対して外交政策を説明する「政策協議代表団」のメンバーとして日本を訪れています。
朴院長は、アメリカに派遣された政策協議代表団にも加わっていて、「韓日米3か国の協力強化を主導できる適任者」として期待されています。
特に、来年は韓日国交正常化から60年の節目に当たることから、朴院長は、未来志向の両国関係を築く役割を担うことになります。