ソウル近郊の京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市にある電池メーカーの工場で24日午前に発生した火災現場で、8人の焼死体が見つかり、これまで9人の死亡が確認されました。
京畿道南西部にある華城(ファソン)市のリチウム電池メーカーの工場で24日午前10時半ごろ、火災が発生しました。
警察と消防当局によりますと、この火災で午前に病院に運ばれた50代の韓国人男性1人の死亡が確認されたほか、火が収まった午後3時過ぎに、現場から8人の身元不明の焼死体がみつかりました。
これを前に、消防当局は、火災になった建物で勤務する67人のうち、21人が行方不明になっていると発表していました。国籍は、ほとんどが外国人と推定されています。
警察と消防当局は、現在も捜索にあたっており、犠牲者の規模はさらに増える恐れがあります。
工場は、鉄筋コンクリート3階建て、延べ面積2300平方メートルで、火災が発生した10時半ごろから、消防当局は消防士など145人、ポンプ車など50台を出動させて消火活動にあたりましたが、火は午後3時すぎにようやく収まりました。
この工場では、化学物質のリチウムを取り扱っていることから、消火が難航し、工場内での救助活動は極めて困難な状況でした。