ソウル南西の京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市にあるリチウム電池メーカー「アリセル」の工場で、24日午前に発生した爆発火災で、23人の死亡が確認されました。このうち17人が中国籍でした。
警察と消防当局によりますと、今回の火災では、23人が死亡、2人が重傷、6人が軽いけがを負いました。
死者23人のうち18人が外国人で、このうち17人が中国籍でもっとも多く、韓国籍が5人、そのほか1人がラオス国籍ということです。
韓国に駐在する中国の邢海明(けい・かいめい)大使は、24日午後、華城の現場を訪れ、「胸が痛む。これを教訓に、二度とこのようなことが起こらないことを願う」と述べました。
また、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も24日午後、現場を訪れ、遺族らに慰めのメッセージを伝えるとともに、原因を徹底的に調べるよう指示しました。
今回の火災は、工場のリチウム電池の完成品を保管する場所で爆発が起きたことが原因とみられています。
リチウム電池は、熱と衝撃に弱く爆発の危険があるほか、一度火がつくと消火が難しく、今回の火災でも鎮火まで22時間以上かかりました。
電池メーカー「アリセル」は、製品をサムソンSDIに納入していました。