アメリカ国務省が24日に公表した世界の人身売買に関する年次報告書で、韓国は、3年ぶりにもっとも高いランクに指定されました。
アメリカ国務省は、各国の人身売買に関する監視と取り締まりのレベルを、毎年評価して発表しています。
報告書は4段階評価にされており、韓国は初めて発表された2001年には、上から3番目のランクに指定されていましたが、2002年からは最も高いランクとなり、おととしは1ランク引き下げられ、去年も据え置かれていました。
このため韓国が一番高いランクに指定されたのは、3年ぶりのことになります。
アメリカ国務省は、今回、韓国を1ランク格上げした理由について、人身売買に関する捜査や起訴、有罪判決の拡大、被害者の身元確認の措置、55人の人身売買被害者の身元確認、市民団体との協力強化などを挙げています。
韓国以外に、もっとも高いランクに指定された国は、アメリカ、イギリス、台湾、オーストラリア、フランスなど33か国でした。
一方、北韓は、ことしももっとも低いランクに分類され、22年連続で一番下のランクでした。
この最低のランクには、北韓のほか、中国、ロシア、キューバ、アフガニスタン、ベネズエラ、イラン、シリアなどが含まれています。
日本は上から2番目のランクでした。