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社会

手術の遅延が500件近くも 医師のストライキで

Write: 2024-06-25 11:58:21Update: 2024-06-25 16:49:59

手術の遅延が500件近くも 医師のストライキで

Photo : YONHAP News

政府が進める大学医学部の定員拡大に反発して、ことし2月から全国の研修医らが医療現場を離れるなど、医療界のストライキが長期化しているなか、この4か月間に手術を予定どおりに受けられなかったケースが500件近くあったことがわかりました。
 
保健福祉部のまとめによりますと、研修医らが集団で退職届を提出した2月19日から今月21日にかけて、政府が設置した被害通報支援センターに寄せられた相談は、合わせて3638件で、このうち813件が、ストライキによって被害を受けたという通報でした。
 
内容を見てみますと、「手術の遅延」が半分を超える476件で最も多く、「診療の遅延」が179件、「診療の拒絶」が120件でした。
 
また通報された被害のうち、およそ8割にあたる668件が、病床100床以上の総合病院のなかでも、とくに重症疾患の患者を対象に難易度が高い医療行為を専門的に行う「上級総合病院」でした。
 
通報された被害のほとんどが、研修医らの集団行動によって医療の空白が生まれた上級総合病院で発生していることがわかります。

ソウルの5大上級総合病院で研修医が占める割合は、去年末の時点で、33.8%から46.2%と、高い比率を示しています。
 
全国220か所あまりの大学病院と総合病院の研修医9600人あまりは、政府が医学部の定員拡大を発表すると同時に集団で退職届を提出し、医療現場を離れました。
 
政府と病院は、医療現場への復帰を繰り返し呼びかけていますが、研修医の復帰率は7.5%にとどまっているということです。
 
一方、17日から無期限の集団休診を宣言したソウル大学医学部の教授らは、24日から診療を再開しましたが、セブランス病院とソウル牙山(アサン)病院は、今月27日と来月4日の休診を予告しています。

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