北韓が2日連続でごみや汚物などをぶら下げた大型風船を韓国に向けて飛ばし、仁川国際空港でも運航見合わせや欠航が相次ぎました。
25日夜9時50分ごろから北韓が飛ばした汚物風船の一部が仁川国際空港の上空に飛来し、26日午前1時40分ごろから3時間にわたって航空機の運航が一時中断しました。
仁川国際空港によりますと、航空機のエンジンに風船が吸い込まれ、事故が発生する恐れがあるため、離着陸を制限したということです。
北韓が汚物風船を飛ばしたのは、先月28日以降6回目で、市民からは2日連続で飛来した汚物風船に関する通報が相次いでいます。
汚物風船に関して26日午前4時時点でソウルでは36万件の通報があり、25日にはソウルと京畿道(キョンギド)北部で100個を超える汚物風船が発見されました。
韓国軍合同参謀本部によりますと、「これまで分析した汚物風船の中身から有害物質は確認されていない」ということですが、北韓の体制を批判する宣伝放送を再開するなど、今後の対応を検討する方針です。