北韓とロシアが、包括的戦略パートナーシップ条約を結んだことから、韓国がウクライナへの武器支援を検討する考えを明らかにしたことについて、ロシアが韓国に方針の見直しを求めてきました。
ロシア外務省が現地時間の26日、発表したところによりますと、ルデンコ外務次官は、ロシア駐在の李度勲(イ・ドフン)韓国大使と会談し、韓半島の緊張を高めるような政策を見直すよう求めたということです。
また韓国とロシアが数十年間築いてきた協力体制が破壊されたのは、いまの韓国政権の責任だと主張したということです。
ロシア外務省の報道官も、韓国がウクライナに殺傷兵器を支援する場合、致命的な結果に直面することになると重ねて警告しており、「アメリカとその同盟国の軍事活動が増大している。アメリカが対話の代わりに対決を選択したため、韓半島情勢が危険な境界線に立たされている」とも主張しています。
ロシアはまた、北韓との間で結んだ条約は、侵略があった場合に互いに支援し合うものであり、攻撃を受けなければ、この条約は適用されないとして、防御用の条約であることを強調しています。
またロシアは、北韓に次いでイランとも新たな条約を結ぶ準備をしていることを明らかにしました。