北韓は、3日連続で、ごみや汚物をぶら下げた多数の風船を韓国側へ飛ばしています。
韓国軍合同参謀本部によりますと、北韓は26日夜、韓国に向けてゴミや汚物を下げた風船を飛ばし、27日午前9時の時点で180個あまりが確認されました。このうちの70個あまりが、ソウルや近郊の京畿道(キョンギド)に落下しました。
風船に吊るされていたのは、一定の形や大きさの品質の悪い紙切れが多く、危険な物質は入っていなかったということです。
ただ、風船の重さが10キロほどに上るため、速いスピードで落下すれば危険性があるため、注意が必要だということです。
北韓は汚物をぶら下げた風船を、24日夜に350個あまり、翌25日夜に250個あまり飛ばしていて、3日連続となりました。
この汚物をぶら下げた風船飛ばしは、先月28日に始まって以来、7回目となります。
韓国の脱北者団体は20日、京畿道坡州(パジュ)市から北韓に向けて、北韓体制を批判するビラや、韓国ドラマ、歌謡曲などを記録したUSBメモリー、1ドル紙幣などをぶら下げた大型風船を飛ばしており、国防関係者や北韓専門家らは、北韓はこうした行為に敏感に反応するため、汚物をぶら下げた風船を飛ばす背景には、脱北者団体のビラの散布が背景にあるという見方を示しています。