大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に、研修医や医学部の教授らが激しく反発して、4か月におよぶ医療の混乱が続くなか、患者団体らが初めて大規模な集会を開き、集団休診の撤回を求めました。
韓国患者団体連合会など102の患者団体は4日、ソウル都心で集会を開き、医師らの集団休診の撤回や再発防止法の制定などを求めました。
患者団体らの集会は、事前の届け出で、およそ1,000人が参加するとしていて、患者団体の集会としては、これまででもっとも大きい規模となりました。
患者団体は、医療界と政府、国会に対して ▲無期限休診の撤回 ▲上級総合病院を専門医中心に再編成する、研修医の研修環境の改善 ▲再発防止法の制定を求めました。
そして医療従事者らの今後の集団行動に備えて、救急救命室や集中治療室、分娩室など、命にかかわる医療については、絶え間なく運営されるよう関連法律の制定が必要だとしています。
ソウル大学病院は「期限なし」としていた休診を、中止しましたが、延世大学のセブランス病院は期限なしの休診を続けています。
またソウル峨山(アサン)病院は3日から、診療の縮小に入っていて、高麗大学病院、忠北(チュンブク)大学病院も期限なしの休診に入る予定です。