韓国では8日未明、南東部の慶尚北道(キョンサンブクド)と中部の忠清道(チュンチョンド)を中心に大雨が降り、1人が行方不明となっているほか、275人が避難しています。
大雨となった忠清北道(チュンチョンブクド)沃川(オクチョン)では、8日午前8時40分ごろ、山の斜面が崩れて1人が行方不明になったとの通報があり、消防が捜索に当たっています。
また、忠清南道(チュンチョンナムド)では、土砂や擁壁が崩れ落ちる危険性があることから、住民78人が緊急避難しています。
慶尚北道では、8日午前3時半ごろ、安東(アンドン)市の住民25人が孤立状態となりましたが、このうち11人は自主的に避難し、残りの14人は消防によって救助されました。
慶尚北道では、土砂災害の危険性が高まっていることから、8日午前10時現在、197人の住民が避難しています。
また、慶尚北道北部では1時間当たり50ミリを超える激しい雨が降り、大雨による緊急速報メールが初めて配信されました。
大雨に関する緊急速報メールは、1時間の雨量が50ミリ以上で、3時間の雨量が90ミリ以上の場合に配信されます。
大雨に関する緊急速報メールは去年、首都圏で初めて導入され、ことしに入ってから、全羅南道(チョルラナムド)や慶尚北道に拡大しています。