北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が、「韓国からのビラの散布が続けば、対応方式の変化が余儀なくされる」と発言したことと関連し、韓国軍は、北韓が豪雨を利用して韓国側に地雷を流す可能性があると注意を呼びかけました。
合同参謀本部が明らかにしたところによりますと、北韓軍は、北韓側の非武装地帯でことし4月から数万個の地雷を埋設しているということです。
地雷を埋設する第一の目的は、北韓軍の軍人や住民が韓国に亡命することを防ぐためだとされていますが、金副部長が「対応方式の変化」と発言したため、韓国軍と韓国国民にとっても脅威になり得るとの分析が出ています。
合同参謀本部の関係者は、「集中豪雨が発生した際に、南北を縦断する河川にあるダムを北韓が突然放流するかもしれないので、地雷の流入に備えて、万全を期している」と述べました。
北韓は水位を調節するために、黄江(ファンガン)ダムなどの放流を無断で行う可能性があり、この際に地雷が韓国側に流れ込むことが懸念されています。