共働き世帯や一人親家庭などが、フィリピン人の家事管理士に子育てや家事のお手伝いをしてもらう政府のモデル事業で、利用を希望する世帯の申し込みの受け付けが17日から始まりました。
このモデル事業は、ソウル市と政府の労働部が去年末から準備を進めているもので、韓国とフィリピンの政府間協議が長引いたため、ことし9月からの実施となりました。
雇用労働部と韓国産業人力公団は、すでにフィリピン国籍を持つ24歳から38歳までの家事管理士100人の選抜を終えています。
この100人は、フィリピン政府が認定する家事管理士の資格を持つ人で、英語、韓国語の能力、健康診断、犯罪履歴などの身元確認調査を経て選抜されました。
そして、ことし9月から来年2月末までの6か月間、韓国の寮で生活しながら、家事管理士として働くことになります。
このサービスを利用する世帯は、最低賃金と4大社会保険を反映した金額にあたる1時間1万3700ウォン、1日4時間労働の場合、月119万ウォンを負担することになります。
この負担額は、政府による育児や家事の代行サービス、月131万ウォンに比べて、10%ほど安い金額だと、ソウル市は説明しています。
政府は、今後、満足度や効果などを評価して、韓国社会にふさわしい方向にサービスを充実させていく方針です。