韓国の産業技術を海外に流出させて摘発されるケースが増えているなか、ことし上半期だけで12件が摘発され、その半数が中核技術だったことがわかりました。
警察庁が18日、発表したところによりますと、ことし上半期に韓国の技術を海外に流出させて摘発されたケースは、去年の上半期より4件多い12件でした。
年間の摘発件数は、2021年に9件、おととし12件、去年は22件と年々増えています。
また全体の技術流出に占める海外への流出の割合も2021年に10.1%、おととし11.5%、去年14.7%と上昇を続けています。
流出先は、12件のうちの10件が中国で、残りの2件はアメリカとイランでした。
技術の分野は、半導体が4件と最も多く、ディスプレイ、電気・電子、造船、機械などの順でした。
なかでも12件の半数の6件は、成長の潜在力が高く、流出されれば、国の安全保障にもかかわる中核技術であることから、懸念が深まっています。