アメリカ共和党のトランプ前大統領は、大統領在任中に、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にアメリカで一緒に野球の試合を見に行こうと提案したことがあると明らかにし、再び政権を握った場合、北韓との首脳外交を再開する可能性があることを示唆しました。
トランプ前大統領は現地時間の20日、中西部ミシガン州で開かれた選挙集会で演説し、「私は金正恩氏と良好な関係を築いていた」としたうえで、「核兵器ばかり買いたがっていた金正恩氏に『緊張せずリラックスするといい。あなたは十分に多くの核兵器を持っている』と話した」などと述べました。
トランプ前大統領はまた、金委員長に対し、「緊張せず、野球の試合でも見に行こう」、「野球について教えてやる。ヤンキースの試合を見に行ける」などと話したということです。
ただ、こうした会話を交わした時期などについては明らかにしていません。
トランプ前大統領は在任当時、2回にわたって米朝首脳会談を行い、金委員長とは前後3回、顔を合わせています。
一方、アメリカのバイデン大統領は現地時間の21日、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを表明しました。
投票日まで4か月を切る時期での立候補断念は極めて異例で、今後、民主党の後継の候補者選びが行われます。