韓国の大手芸能事務所、SMエンターテインメントの買収をめぐって相場操縦の疑いで捜査を受けていたインターネットサービス大手の「カカオ」の創業者、金範洙(キム・ボムス)経営刷新委員長が逮捕されました。
ソウル南部地方裁判所は23日未明、相場操縦などで資本市場法違反の疑いがかけられていた金範洙委員長に対して、検察が請求した逮捕令状を発行しました。
カカオは、去年2月から3月にかけて、SMエンターテインメントをめぐり、BTSが所属する韓国の大手芸能事務所、HYBEと買収合戦を繰り広げました。
金融当局は、カカオがHYBEによる株式公開買い付けを妨害するため、HYBEの買い付け価格よりも高い価格で公開買い付けを行い、株価を高い水準で維持させる目的で相場操縦を行った疑いがあるとして、去年10月と11月、検察に対してカカオの経営陣を起訴するよう勧告していました。
検察は、最大20日間の拘束期間に金範洙委員長の取り調べを行い、相場操縦に直接関与したかどうかなどを調べて起訴に持ち込む方針です。
金氏は、18日に開かれたカカオの内部会議で、この容疑を否認しています。