アメリカ共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領が、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との親交を強調していることについて、北韓のメディアは、「前回の交渉に未練を抱いている」と報じました。
朝鮮中央通信は23日、トランプ前大統領が共和党の全国大会で、金正恩委員長と「うまくやった」などと演説したことに触れ、「実質的に前向きな変化はもたらせなかった。あの時の交渉に未練を感じているようだ」などと批判しました。
朝鮮中央通信はまた、「アメリカが核戦略資産を展開し、最先端兵器を増強するなど、核作戦の運用も予想される状況での対話の提案は、信用できない」と述べました。
北韓のこのような反応については、トランプ前大統領が11月の大統領選挙で勝利したとしても、北韓には対米政策を変える意志はなく、アメリカの北韓に対する敵対政策の撤回が先行されるべきだというメッセージを送ったものと分析されています。
トランプ前大統領は18日、共和党大会で大統領候補指名を受諾した際の演説で、北韓の金委員長について「うまくやれる。彼も私の返り咲きを望んでいるはずだ」と述べています。